「エラのボトックスを打つと、顔が小さくなりますか?」
「噛む力が弱くなると聞きましたが、食事に支障はないでしょうか?」
顎のラインを悩まれる方が、いちばん多く尋ねられるお話ですね。
DA Clinic Myeongdong 代表院長の Kwon Si-jin です。
私たちはまもなく明洞(ミョンドン)で開院する準備を進めているのですが、開院を前にこの質問を抱えてお越しになる方が多いので、まずは情報としてまとめておきますね。
鏡を見るたびに角ばった顎のラインが気になっていらしたなら、そのお気持ちは十分にわかります。
ただエラのボトックスを「顎の骨を削ってくれる施術」と思って受けられると、無駄骨になりやすいんですよね。これは骨ではなく筋肉に作用する施術ですから。ですので何を期待できて何は期待できないのか、その仕組みからじっくりお伝えしますね。
骨を削るのではなく、筋肉を休ませるんです
エラのボトックスは顎の骨そのものを減らす施術ではなく、顎の横で噛む働きをする筋肉(咬筋)に作用する施術です。
まず、いちばん大きな誤解を解いてから始めますね。
歯を食いしばったときに耳の下側が硬く盛り上がる、あの筋肉が咬筋なんですよね。
この筋肉が厚いと輪郭が角ばって見え、ボトックスで過剰に使われていた咬筋をしばらく休ませると、ボリュームが減ってラインが柔らかく見える仕組みです。
ですから骨が削れるのではなく、筋肉の体積が変わるのだと理解していただくと正確です。
小顔に見えるのは「筋肉が減るから」です
角ばった顎のラインには、骨そのものが大きい場合もありますが、咬筋が発達して目立っている場合もかなり多いです。
歯ぎしりや硬い食べ物をよく噛む習慣があると、咬筋が運動するように厚くなってくるんですよね。
こういう場合はボトックスで咬筋の活動を減らすと、時間が経つにつれて筋肉のボリュームが自然に減っていきます。
ただ輪郭が主に骨のせいであれば、筋肉を減らしても変化が小さいことがあります。
ですから自分の角ばったラインが骨のせいなのか筋肉のせいなのか、それを見分けることが先だと感じます。(人によって異なる場合があります)
噛むのに支障が出ないでしょうか
いちばん多く心配される部分ですね。
噛む働きは咬筋一つではなく、いくつかの咀嚼筋が一緒に分担しているので、適正量で設計すれば日常的な食事に大きな支障がない場合が多いです。
ただ施術初期の適応の時期に、硬い食べ物を噛むとき、少しのだるさや疲労感を感じられることはあります。
こうした感覚はたいてい時間が経つにつれて適応していく傾向です。
肝心なのはやはり「たくさん」ではなく「適量」です。必要以上に入ると表情や咀嚼に負担がかかりうるので、適正量を正確な位置に入れる設計が大切です。
一度でガラッと変わるわけではありません
打ってすぐに顎のラインが変わることを期待される方が多くいらっしゃいます。
ところがボトックスは即座に筋肉を減らす薬ではなく、活動を徐々に減らして筋肉が次第に細くなっていく方式なんですよね。
ですから変化は通常2週から4週にかけてゆっくり落ち着いていき、効果は通常3〜6か月ほど維持される傾向です。(部位・用量・代謝によって異なります)
筋肉は時間が経てばまた本来の機能に戻ってくるので、ラインを維持したいときに周期に合わせて受けられる方が多いです。
当日に変化がないからといって弱く入ったわけではないので、焦らなくても大丈夫です。
筋肉のせいかどうかから分ける必要があります
エラボトックスでもっとも残念な場合は そもそも筋肉が原因ではなかった ときです。
下顔面が広く見える理由は、噛む筋肉(咬筋) が発達している場合、脂肪 が多い場合、骨 そのものが広い場合に分かれます。ここに唾液腺が発達している場合まで加えると四つになります。
筋肉が原因であればトキシンがよく合います。ところが骨が広い場合であれば、筋肉を減らしても変化は限られると案内されます。脂肪が原因であれば、また別のアプローチが必要になります。
ですから始める前に 歯を食いしばったときに筋肉がどれだけ目立つか を併せて確認する過程が必要です。この段階なしにすぐ用量の話が出てくるようであれば、もう一度確かめてみられてもよいです。
こういう方は、もう一歩確認していかれるほうがよいです
エラのボトックスは、誰にでも気軽におすすめできる施術ではありません。
妊娠中や授乳中の方、神経筋疾患のある方は、施術を遅らせてまずご相談いただくほうが安全です。
また角ばった輪郭の原因が筋肉ではなく主に骨や脂肪の場合には、ボトックスだけでは期待どおりの変化が難しいことがあります。
ですから「みんながよくやっているから」ではなく、ご自身の顎のラインの原因をまず見分けて決められるのが順序です。
施術当日とそのあと
施術そのものはたいてい十数分ほどで終わり、ダウンタイムもほとんどないため、すぐ日常に戻られる方が多いです。
ただし当日に守っていただけるとよいことがあります。
- 施術部位をこすらない落ち着く前に広がるのを防ぎます
- 数時間は横にならない同じ理由で案内される場合が多いです
- 当日の飲酒とサウナを避けるむくみと内出血に影響することがあります
そして判断は 1〜2週間後 になさるほうが正確です。翌日にあまり変わっていないとお感じになるのは自然なことです。まだ表れる時点ではないからです。
ですから施術後2週間ごろに再度拝見する予定を入れておかれると、左右のバランスや物足りない部分をそのときに一度整えられます。
- 咬筋を休ませて ラインをやわらかくします
- 適量 で調節します
- 噛む力に 影響が出ることがあります
よくある質問
Q. 効果はどれくらい持ちますか?
A. エラのボトックスの効果は、通常3〜6か月ほど維持される傾向があります。ボツリヌストキシンが咬筋の活動を減らすと、時間が経つにつれて筋肉のボリュームが減っていくのですが、薬の効果が切れると筋肉の機能が徐々に元へ戻っていくんですよね。ですからラインを維持したいときに、周期に合わせてまた受けられる方が多いです。ただ繰り返し咬筋の使用が減っていくと、回数を重ねるうちに厚みがゆっくり落ち着いてくる場合もあります。維持期間は用量と個人の代謝、噛む習慣によって変わるので、個人差があるという点を念頭に置いていただくとよいです。
Q. 打つと顔がたるみませんか?
A. 適正量を正確な位置に入れれば大きな心配は減らせますが、必要以上に入ったり位置がずれたりすると、頬がこけて見えたり表情がぎこちなくなったりすることがあります。咬筋の体積が急激に減って、周りの軟部組織とのバランスが揺らぐ場合ですね。ですから「たくさん入れて確実に」ではなく、筋肉の状態と顔のバランスを見ながら適正量を設計するのが大切です。ふだん頬のたるみが気になっていた方であれば、施術前にその部分まで一緒にご相談して量を決められるほうが安全です。
Q. 歯ぎしりがあると役に立ちますか?
A. 咬筋に作用する分、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方が一緒にご相談される場合があります。咬筋の過剰な活動が減ると、食いしばる力からくるだるさが和らぐ流れを期待されることもあるんですよね。ただ歯ぎしりは睡眠・ストレスなど複数の原因が絡んでいるので、ボトックスが原因そのものをなくす治療と見るのは難しいです。症状と原因によってアプローチが変わるので、単に輪郭が目的なのか、症状の緩和も一緒に見るのかをまず見分けて、進める方向を決められるのがよいです。
製品がいくつもあるけれど、何が違うのか
ボトックスは特定の会社の製品名が定着して、一般名詞のように使われている場合です。実際には ボツリヌストキシン という成分を使う製品がいくつもあります。
ここで大切なことがひとつ。製品ごとに単位が一対一で換算されるわけではありません。 同じ「何ユニット」でも、製品が違えば実際の作用が変わることがあります。
ですから製品を変えながら前回と同じ数字で受けると、結果が変わるのは不思議なことではありません。維持期間が短くなったとお感じになるとき、もっともよく見落とされる地点でもあります。
カウンセリングで 「今日はどの製品を、何ユニット、どこに」 の三つを併せて伺っておかれると、次回に比べる基準ができます。これを書き留めておかれると、次のカウンセリングがずっと正確になります。
骨ではなく筋肉です
整理すると、こうなります。
エラのボトックスは骨を削るのではなく、発達した咬筋を適量で休ませてラインを柔らかくする施術です。
はじめに差し上げた問いは、こうして閉じます。
角ばった顎のラインが気になっていらしたなら、その原因が筋肉なのかを見てみることから始められるとよいです。結果と維持期間には個人差があるという点も一緒に覚えておいてくださいね。
DA Clinic Myeongdong はまもなく開院予定です。開院のお知らせや診療のご案内は、ブログとInstagramで先にお伝えしますね ^^
長い記事をお読みいただきありがとうございました。DA Clinic Myeongdong 代表院長の Kwon Si-jin でした。
本コラムは一般的な医学情報を提供するための情報提供のための記事であり、施術の効果と副作用は個人によって異なる場合があります。DA Clinic Myeongdong は開院予定です。(医療法第56条)
