「目の下に白い粟粒のようなものができたのですが、これは潰してもいいですか?」
「ニキビだと思って潰したのですが取れませんでした。何が違うのですか?」
目もとに小さな粒ができたとき、いちばん多く思い浮かべられる疑問ですね。
こんにちは、DA Clinic Myeongdong 代表院長の Kwon Si-jin です ^^
私たちはまもなく明洞(ミョンドン)で開院する準備を進めているのですが、開院を前に稗粒腫をお悩みの方が多いので、まずは情報としてまとめておきますね。
目もとの粟粒をむやみに潰して、こじらせてお越しになる方が少なくありません。
稗粒腫はニキビと性質が違って、潰してもうまく取れず、かえって跡が残りやすいのですが、どこで分かれるのかをそのままお見せします。
稗粒腫はニキビではなく「閉じ込められた袋」です
稗粒腫とは、皮脂や角質のような老廃物が皮膚の浅い層に小さな袋の形で閉じ込められてできる、白い小さな嚢腫のことをいいます。
まずは稗粒腫が何なのかから押さえていきますね。
ニキビは毛穴がふさがって炎症へ広がる流れですが、稗粒腫は炎症よりも「閉じた袋」そのものに近いんですよね。
ですから目もとや頬のように皮膚が薄い部位に、1〜2mm ほどの大きさの白い粒として目立つことが多いです。
なぜよりによって目の周りにできやすいのでしょうか
稗粒腫が目もとによく見られるのには、理由があります。
目の周りは皮膚がとくに薄く繊細な部位なので、小さな老廃物が閉じ込められても表面にすぐ透けて見えるんですよね。
微細な傷が治る過程でできることもあり、これといったきっかけなく体質的にできることもあります。
脂っこい化粧品や厚いアイクリームが合わないときに増えて見える場合もあるので、ふだん使っている製品を点検なさるほうがよいです。
家で潰してはいけないはっきりした理由があります
稗粒腫を自分で潰すことはおすすめしにくいです。
稗粒腫は表面に排出口のない閉じた袋なので、ニキビのように押しても、うまく取れないんですよね。
無理に力を入れると、薄い目もとの皮膚に傷が残ったり、刺激が加わって炎症へ広がったりすることがあります。
とくに爪や針で触ると跡が傷跡として残ることがあるので、目立つ部位ほど、より気をつけていただくのがよいです。
整理するときは袋ごと空にする方式です
医院で整理するときは、閉じた袋を開けて中の内容物を空にする方式で進めます。
CO2レーザーは、光エネルギーが水分に吸収されて生じた熱で、ごく浅い表面だけを微細に開いて、閉じ込められていた角質を取り出す通路をつくる原理です。
微細な切開で入口をつくって内容物を整理する方法を、あわせて使うこともあります。
大きさが小さく数が少なければ、たいてい一度で整うほうですが、皮脂の分泌が多かったり体質によっては、時間がたってから別の場所に再びできることもあります。(反応と経過には個人差があります)
CO2レーザーがしていること
病変を扱うのにもっともよく使われるのがCO2(炭酸ガス)レーザーです。原理を知っておかれると、回復の過程が理解できます。
このレーザーは 組織のなかの水分に吸収されて、その場所を蒸発させる 方式と説明されます。焼くのではなく、水を沸かして飛ばすとお考えいただくと近いです。
ですから二つのことがついてきます。ひとつは 深さを細かく調節できる という点、もうひとつは 扱ったところに傷が残り、癒える過程を経る という点です。かさぶたができて落ちる過程は、ここから出てきます。
当院明洞院にはCO2系としてヘスティアを置いています。
回復はこの順序で過ぎていきます
- 当日〜3日扱ったところにかさぶたができます。水が触れることと、こすることは避けられるほうがよいです
- 1〜2週間かさぶたが自然に落ちます。無理にはがすと、その場所に跡が残りやすくなります
- その後の数か月新しい皮膚が赤く見えてから、ゆるやかに薄くなります
多くの方がかさぶたが落ちれば終わりだとお考えになりますが、色素が残るかどうかはそのあとの数か月で分かれます。 赤いところは色素をつくりやすい状態ですので、このときに日光をそのまま受けると茶色い跡として残ることがあります。
ですから回復期に気を配っていただくものは三つです。保湿、覆っておくこと、そして 紫外線対策 です。軟膏やテープは、施術を受けたところの案内をそのまま守られるほうが安全です。
こういう方は、もう一度確認してから進んでいただきたいです
稗粒腫の整理が、あらゆる状況で気軽に勧められる施術ではありません。
目もとのふちや粘膜にとても近い位置なら、刺激に敏感なことがあるので、状態をまず確認して進めるかどうかを決めるほうが安全です。
傷が治りにくい体質だったりケロイド傾向があったりする場合、施術部位に炎症やヘルペスがある場合は、まず皮膚の状態を調べるのがよいです。
また、稗粒腫のように見えても別の皮膚病変のことがあるので、目だけで決めつけるよりも、直接確認を受けられるほうがより正確です。
ニキビと混同すると、対処がずれます
稗粒腫をニキビだと思ってニキビケア製品をお使いになる場合がありますが、性格が違います。
ニキビは皮脂と炎症が絡んだものなので、油分と菌を併せて扱うアプローチが使われます。一方で稗粒腫は 角質が閉じ込められた袋 に近く、油分を減らしても中に入っているものが出てくるわけではありません。
ですから角質ケアを強くしたり、ニキビのお薬を重ねたりしても大きく変わらず、目もとのように薄いところではかえって刺激だけが積み重なります。
形が似て見えてもアプローチが分かれますので、ご自身の判断で方法を変えられる前に、確認から受けられるほうがよいです。
- 潰して出す ニキビではありません
- 閉じ込められた袋を 浅く取り出します
- 目もとは より浅く 扱います
よくある質問
Q. 一度で全部なくなりますか?
A. 大きさが小さく数が多くない稗粒腫は、一度で整うことが多いです。ただ閉じた袋を空にする整理に近いので、皮脂の分泌が多い体質だったり時間が流れたりすると、別の場所に新しい稗粒腫ができることもあります。すでに整理した場所が同じように再発するというよりも、新しい位置に再び見える流れに近いです。ですから一度で一生終わりというよりも、必要なときに管理していく概念と見ていただくと、気持ちが楽だと思います。必要な回数と経過は数・位置・皮膚の状態によって変わるので、個人差があるという点を念頭に置いていただくとよいです。
Q. 傷跡が残ったりしませんか?
A. 稗粒腫は表面近くにある小さな病変なので浅く整理するほうですが、目もとの皮膚がとても薄いため、整理した直後の数日は小さなかさぶたや赤みが残ることがあります。たいていは時間がたつと自然におさまる流れですが、回復の速さと跡が薄くなる程度には個人差があります。自分で潰してできた傷よりも、管理された環境で浅く整理するほうが跡の負担を減らす方向ではありますが、傷跡がまったくないと言い切るのは難しいです。施術後は刺激を減らして紫外線対策に気を配っていただくと回復に役立ちます。
Q. 稗粒腫と小さなニキビはどう見分けますか?
A. 見た目にはどちらも白い粟粒のように見えて、見分けが簡単ではありません。稗粒腫は表面に穴のない閉じた袋なので押してもうまく取れず、硬くてなめらかな粒として触れるほうです。一方、小さなニキビは毛穴とつながっているので炎症へ広がったり、潰すと内容物が出たりすることがあります。ただこの二つは処置の方式が違い、自分で見分けようとして誤って刺激すると跡が残ることがあるんですよね。正確な見分けは目だけで判断するよりも、直接皮膚の状態を確認してもらうほうがより安全です。
Q. 化粧品を変えればできなくなりますか
A. 油分の多い製品が影響を与えるという話があり、目もとに重い製品を重ねないほうが役立つ場合があります。ただし化粧品だけで、すでにできたものがなくなるわけではありません。
Q. 一度にいくつも整理してよいですか
A. 個数と位置によって異なります。目もとはとくに薄い部位ですので、一度にたくさん扱うと回復の負担が大きくなることがあり、分けてアプローチする場合があります。
Q. また できますか
A. 整理したところはたいてい再びできませんが、ほかの場所に新しくできることがあります。体質とお肌の状態によって差があります。
潰すのではなく空けること
ここまで来た話の終わりは、こうです。
稗粒腫は潰して取るニキビではなく、閉じ込められた袋を浅く空にしながら管理していく病変です。
最初のあの疑問、ここで答えを見つけていただけていれば幸いです。
目もとの小さな粒が気になっていらっしゃったなら、手で触れるよりも状態を確認してみる方向で見られてもよいです。ただし回数と結果には個人差があるという点だけ、覚えておいてくださいね。
DA Clinic Myeongdong はまもなく開院予定です。開院のお知らせや診療のご案内は、ブログとInstagramで先にお伝えしますね ^^
長い記事をお読みいただきありがとうございました。DA Clinic Myeongdong 代表院長の Kwon Si-jin でした。
本コラムは一般的な医学情報を提供するための情報提供のための記事であり、施術の効果と副作用は個人によって異なる場合があります。DA Clinic Myeongdong は開院予定です。(医療法第56条)
